ところで、現在のワタクシのお仕事状況ですが。
次回作に向けてネタをコネコネしている最中です。
出版デビューはwebに上げていた作品の書籍化でしたが、それ以降は有り難いことに書きおろしで出させていただいています。
この書きおろし作業の中で、私としてはプロットを作るまでの過程が、創作ってホントに編集さんとの共同作業だなと感じるところであります。
書籍化パターンだと、作者はひょっとしたら編集さんに対して、「私の作品にケチつけんのかよ!?」的な感情を抱くこともあるかと思います。
実は、出版デビューでは私もその状態に陥りましたから。
初代担当Tさん、その節は大変ご迷惑をおかけしました。
さぞ「面倒臭ぇな、コイツ!」と思われたことでしょう。
でもそれは、出版という長期計画の中で、最終作業だけを経験したから起こる齟齬だと思うんですよ。
本、特にラノベなんていうエンタメ性が高い出版物だと、ネタが重要なポイントです。
それを今の流行りを熟知している編集さんが、作者の作風との兼ね合いを考えていろいろ提案してくれるわけです。
実は私、個人的には流行りものって追いたくないタイプなんです。
映画とかでも「大流行中」とか「見ないと乗り遅れる」とか言われると「じゃあ行かない」とか思っちゃう天邪鬼さ(笑)
だから趣味として小説を書いている時は、流行りに乗っからない作品を書いていました。
でも、お仕事となると話は別!
「どの系統を書けばいいですかね?」なんて聞いちゃいますよ。
そして編集さんは答えてくれますから。
そもそも「私が流行を作ってやるぜ!」なんてのは、大先生になってから言えることであって。
作家の端くれ程度はまず本が売れること、名前を知ってもらうことが大事ですよね。
しかし!
いざ流行りものを書こうとなったら、なんと難しいことか!
どっかで見たことのある設定を記号的に羅列しても、書き手としてはちっともときめかない。
自分に書けそうだと思うプロットにしないと、後で地獄を見ることになるのは確実ですからね。
お世話になっているのがファンタジーレーベルですから、毎度ファンタジーネタを考えるんですが。
ファンタジーって範囲がつくづく広くて大きいな! といつもながら脳みそを悩ませている次第です。
どのネタにゴーサインが出るか、編集さんの返答待ちですね。
けっこう自分的には「これじゃないな」ってカンジのやっつけプロットに目をつけられることもあるので、この待ちの時間はいつもくじ引き気分でドキドキです。