日々是平穏

こちらは黒辺あゆみが創作について語るブログです

創作作業ってお腹が空くよね

小説を書いていると、お腹が空く。

別に運動しているわけじゃないのに、ごんごんエネルギーが減っているのがわかる。

これは漫画家さんでも同じらしいですよ。

なんでも小説を書いている間、脳みそがブドウ糖を消費しているかららしい。

確かテレビで某作家さんが、朝食にこってりラーメン食べて仕事場に行くとか言ってたっけ。

その気持ちはわからなくもないが、ラーメンだと脂肪が多くて身体的にどうなんだろう? とか思ったりもする。

 

 

私の執筆時間は兼業小説家なこともあり、一日の中で飛び飛びである。

基本的に朝の一時間ほどと午後に二時間ほどが執筆時間。

締め切り期間に入ると、それに夕食後に一時間加わる。

短いな! って思う?

でも実際、集中力ってそんなに続かないんだよね。

だから集中力が切れたと感じたら、そこでスパッと作業を終わらせる。

小説の書き方は人それぞれだろうけど、私は基本的にはあらすじに沿って書いて行って、ネタに詰まったなと思ったらそこを放置したまま、先の展開に飛んで書いたりしている。

推理小説だと、逆にラストから書いて行く手法が取られるらしいですよ。

トリックから逆算していくわけだ。

すげぇな推理作家さんって。

そんな風に工夫してネタを考えても、なんにも出て来なくなる瞬間がフッと来る。

それが集中が切れた瞬間なんですよ。

この集中力を復活させるために、カロリー摂取して脳にブドウ糖を送り込みつつ、執筆し続けるって人もいるだろうけど。

それってすっごい身体に悪そうだし、そんなことをしなくても今まで締め切りを守れているから、私には今のスタイルでいいんだろう。

 

私は創作ってのは健康体で挑むのが一番効率がいいと思っている。

一応言っておくと、健康体というのは健常者という意味ではなく、ちゃんと三食食べてしっかり寝て健康な生活をしている人、ってことね。

この点で言うと、私にはいわゆる障害者というカテゴリに属する友人がいますが。

しかも誤解を恐れずに言うならば、見た目「これぞ障害者!」ってカンジの。

けれどその人はとても頭の回転が速くて、ジョークが上手な楽しい人です。

見た目で人を判断するのは良くないよね。

それはともかくとして。

漫画とかのネタであるじゃんか、徹夜して原稿を仕上げて編集さんに渡しました、的な状況。

アレって本当にやると、きっとロクな原稿になってないから。

だってみんな、やったことありません?

夜にポエム的なものを書きたくなってこっそりとメモした翌朝、恥ずかしくて家族に見られないように黒ペンで塗りつぶして捨てたりとか。

個人的に、思春期あるあるだと思っているんだけど。

 

私は中学から創作に足を突っ込んだので、よく勉強していると途中でノートに小説書き始めたりしてました。

試験中って、妙に創作意欲が湧くよね。

きっと現実逃避だったんだろうけど。

そんで夜のテンションで書くと、大体ロクなことを書いていない。

それは今でも変わりなくて、遅い時間に無理に書くと、たいてい翌日にほとんど書き直す羽目になる。

ふと夜中に思いついて「このネタはいい!」とか思っても、翌朝になると忘れていることがある。

だから思いついたその場で創作を始めるという人もいるけれど、私は一晩寝た程度で忘れるネタは大したことがないものだったと考えている。

だって経験からして、そうしたその場のノリと勢いで書いたのって、たいてい後で別ネタに書き直すから。

 

そして私は夜風呂に入った後は、もう仕事はしないことにしている。

その時間も決めています。

執筆場所が仕事場として家の外に確保されているならともかく、自室のPCで執筆しているから、自分で仕事とプライベートを分ける努力をしないと、ズルズル書いちゃうんですよ。

それって良くない。

生活にはメリハリが大事です。

そしてPCに向かってパコパコ文字入力をしている時だけが執筆時間じゃないんですよ。

書かない時間がネタを育てるっていうか、PCから離れて脳内で色々考える時間がある方が、いざ文字入力となった時に一気に書ける。

 

 まあ人によっては「夜にしか時間がとれないんだよ!」って人もいるだろうけど。

それでも自分の執筆時間というものをちゃんと決めて、生活サイクルを固めるって大事だと思うんですよ。

 空き時間を見つけてチョコチョコ書いてます、ってスタイルは身体が元気なうちはいい。

けれど健康って貯金みたいなもので、健全な生活をちゃんと補充してあげないと、身体はどんどんすり減っていく。

だから兼業作家は一日の中の色々な作業をちゃんと把握・整理して、休憩時間と執筆時間をちゃんと分ける方がいい。

 

どんな仕事も健康第一! ですよ!