どうも、無事に締め切りを乗り越えた黒辺です。
実は嬉しい出来事がありまして。
カクヨムさんで開催されていた「第四回web小説コンテスト」にて、拙作の「推定公主」がキャラ文芸部門の特別賞に選ばれました!
嬉しい!
読んでくださった読者の皆様、選んでくださった出版社の皆様、どうもありがとうございます!
でも実はこの「推定公主」という小説、コンテスト締め切りギリギリに滑り込んだんですよね。
中華ファンタジー系は少女小説界では鉄板ネタなもんで、ちょっと書きたくなってぼちぼち書いていたんですよ。
アルファポリスさんで散々西洋風ファンタジーを書いているんで、違うテイストのものを書きたくなった、というのもあります。
同じ理由で、唐突に青春ものが書きたくなる発作が起きますし。
それで、締め切り仕事の合間を縫っての更新作業になりますので、あまり分量を大量投入というわけにいかず。地道に書いていたんですが。
ある程度まで書けたら、中華ものに強いビーンズさんとかに挑戦してみようかな、という軽い感じで。
そうしたらある時ふと気づいたんですよ。
「あれ、これってもうちょっと頑張ればwebコン行けるんじゃね?」
そう思ったのって、多分webコン終了二週間前とか、そのくらいにギリギリだったと思います。
そしてキャラ文芸という、ポイントインフレを起こしていないジャンルだったことも、ギリギリでも勝負に出れた点だったのかも。
「推定公主」という作品は、私にとっては初挑戦ジャンルであり、改めて小説を書く難しさを思い知らされた作品でもあるので、面白いと思ってもらえて感無量です。
いやね、中華ファンタジーって難しいんですよ。
ファンタジーって何でもアリかと思われるかもしれませんが、舞台設定には八割方のリアルが大事なんですよ。
そしてこのネット全盛な世の中で、中華用語を調べる難しさときたら!
西洋ファンタジーなら、ぶっちゃけまとめサイト的なものが複数あり、ネタ探しに困らないんですよね。
でもこれが中華のジャンルに来たとたんに、検索迷子になる。
そう、華流ドラマとかあんなに入ってきているのに、宮廷用語とかがネットで調べるのが困難なんです。
ドラマの人物相関図とかは出てきても、設定なんかはスルーされているんですよ。
あと華流ドラマのムック本。
ええ、設定固めのために買いましたとも、歴史のことも綺麗にまとめてあって、とっても読みやすい教科書だったりします。
でもほとんどの用語は中国語でなんというのかをググって、そこから言葉を見つけていく作業となるわけで。
もう用語探しのために、中国史の勉強をしている気分になりますよ。
それに比べて、日本の平安時代の宮中用語だとか江戸の大奥用語だとかはよくヒットすること。あと韓流ドラマの用語とか。
私思いました。
「これが検閲国家の壁というものか……!」
そんなわけで、下手に既存の中華ファンタジー小説の設定を参考にできないんです。
どれがオリジナル設定なのかわからないから。
うん、次に挑戦するジャンルは平安ものとかがいいかな。設定が調べやすいし。