世の作家さん方って、お話を書く時ってまずなにから考えるのでしょうかね?
私が新しい話を書き始める時に立ち上げるプロットでまず考えるのは、タイトルとかテーマとか人物設定とかがまず先で、最後にあらすじとなります。
そう、ぶっちゃけあらすじはどうとでもなるから最後なんです。
テーマと人物設定、これって大事ですよ?
ここを決めとかないと、途中でブレた時に戻せなくなりますから。
そんな中でも、私的に外せないのが「季節」だったりします。
これも、新聞コラムを読んでから気を付けるようになったことなんですけどね?
浅田次郎先生が仰ってたんですよね。
最近の作品は季節感がないのが多いって。
「確かに!」と私は自分を振り返りました。
季節感って、ちゃんと設定しておかないと考えたりしないものなんですよ。
なんとなく、いい感じに過ごしやすい環境でダラダラと話を進めてしまうもので。
設定してても、うっかり忘れる。
それが季節感です。
でも、考えてみれば季節って、文章の色付けの重要なアクセントですよね。
主人公がただ山の中を歩いているだけだとして。
春なら花の香りを楽しみながら歩くだろうし。
夏なら暑い日差しの中汗を流しながら歩くだろうし。
秋なら紅葉を楽しみながら歩くだろうし。
冬なら降り積もった雪の中をえっちらおっちら歩くだろう。
そう、季節でイベントの難易度が微妙に変わるんですよ。
浅田先生のおかげでこのことに気づかされました。
そして先生曰く、売れっ子作家でも季節に無頓着な人っているようです。
そんなのもったいない!
季節の設定というだけで難しい要素なんてなにもないことだけで、表現がぐんと広がるっていうのに!
その点、学園青春モノってお得です。
だって、学校行事イベントはまんま季節感ですから。
皆さん、季節って大事ですよ?