日々是平穏

こちらは黒辺あゆみが創作について語るブログです

介護問題は難しい?

先日、ウチの父親がすっころんで肩の骨を折りました。

もう年なこともあるし、胃がんの治療で痩せていたこともあり、脂肪・筋肉・体力がなくなっていたんですよね。

それで今のところ固定で済ませているけど、手術しちゃいましょうとなって。

ついでに介護認定が受けられそうならチャレンジしてみては? と付き添っていた母が病院に勧められたのです。

 

 というかこの介護認定、調べてみたら肩の怪我がなくても、今の状態で十分介護支援くらいとれそうなカンジだった。

うーん、無知ってこういうことか。

それにこういうのは、自分で調べないと情報出てこないし。

 

そして介護といえば出てくるのが、これ。

「本人が調査員が聞き取りにくる時だけ妙に張り切って無理をして、健康認定を勝ち取ろうとする」問題。

実際私も今まで知り合いからよく聞きましたよ、その手の話。

でも自分事になって改めて認定の流れを調べたら、とある点を根本的に勘違いしていたことが発覚。

そもそも調査する人は、本人の聞き取りだけを調査するのではない。

病院からの診断書も必要だし、家族からの話も聞きます、と事前に言ってある。

けれども、何故かこの調査は「介護される人を」調査するものだと思い込んでいるのではないだろうか?

だから付き添いの人はおまけだから、極力口をはさむまいとする。

喧嘩になるとみっともないから。

でもね、これって「介護」保険なんですよ。

言い換えると、「介護する人を助ける」ためのシステムなんです!

決して、介護される人がどれだけできるかの発表会ではなく。

むしろ付き添いの人が、どれだけ頑張っているかを発表する会なんです。

だから付き添いの人は、黙っていてはいけないんです!

そりゃあ、介護されている本人は、どれだけ手伝いをされようとも、行動が完了したらそれは自分の手柄。

「歩けるか?」と聞かれたら「(手伝われれば)歩けます!」と堂々と答えるだろう。

だってカッコの中身の手伝いだって、結果自分の実力の内だと思っているから。

見栄を張っているのではなく、見解の相違と言う奴です。

だからこの見解の相違を、付き添いの人もちゃんと伝えれば、調査員はどっちの話も聞くそうです。

そして、認定を出すのはこの調査員ではない。

色んな情報を入力されたコンピューターが計算して、要介護度をたたき出すんです。

だから調査員に、より正しい情報をより多く伝えるのは、必要なんです。

 

うちの母が性格なのか、「私がお父さんの分まで頑張ればいい話だから」と考えがちなんですよ。

でも所詮、人は自分一人分しか頑張れないんです。

誰かの分まで頑張るなんて無理なんです。

母にこれらのことを一つ一つ丁寧に説明して、介護認定を受けた場合のメリットを伝えると、目から鱗な反応でした。

別に家にいたまま補助具貸与とかデイサービスとかを受ける程度なら、要介護1までで十分なんですよ。

あと、手すりなんかのリフォーム費用を補助してもらえる。

父にも「母のために」という趣旨の説明をしたら、「確かに奥さんに倒れられたら困る」とすんなり頷いてくれました。

だから「母のために」介護認定を貰おうと。

 

介護に悩む皆さんも、一度視点を変えてみることをお勧めします!