先日、この本を購入しまして。
読んだら早速影響されました。
良いことはジャンジャン真似する主義なんです!
そしてベストセラー本を今更読んだのかよ、ってお思いの方。
今が読むタイミングだったんですよ、きっと!
そんで、中身をざっくりと話すと。
本を読んだりしてインプットばかりしていても、人の成長には繋がらない。
それをアウトプットしてから、初めて自己成長できる、ということでした。
さらに言うと。
インプット→アウトプット→フィードバック
このサイクルが大事なんだよ。
インプット、すなわち入力作業は、読む、聞く、見るという行動。
そしてアウトプットは、書く、話すという行動。
さらにフィードバックは、アウトプットした内容を反省して、良かった点や改善すべき点を洗い出し、次のインプットに生かす。
そしてこれを螺旋のようにサイクルするんです。
この三つの作業で、最も大事なのがフィードバック。
同じことの繰り返しは、単なる作業ですから。
これほどつまらなく、無意味に時間を費やすことはありません。
そして、アウトプットの方法の一つである、書く。
作家業の私の常日頃のお仕事ですが。
最近では、めっきり手書きが減り、なんでもパソコンやスマホで、という方が多いかと思います。
でもこの「書く」という作業って、作家にとっては実は手書きの方が効果があるらしいです。
というのも、これは脳の問題でして。
脳は、三つのことしか同時にこなせない。
それ以上の負荷がかかると、途端に容量オーバーで動きが遅くなる。
マルチタスクが苦手な器官なんですね。
それでいうと、パソコンのキーボード入力はどうか。
キーボードでキーを選んで打つ、文章を書く、という作業を同時にしているわけで。
これで既に脳のできる三つのうち二つを使ってしまっていますがな。
ちなみに「ブラインドタッチできるから、全く手元を意識していません」っていう意見は、意味がありません。
意識していなくても、脳は働いているんですよ。
これに当然、作家はネタを考えながら書いているわけで。
これで音楽なんかをBGMで聴いていたら、もう容量オーバーですよ。
浮かぶものも浮かびませんって。
それに、作家業をしていると「原稿用紙に手書きはいい」という話は聞こえてきます。
正直、「なんでだろう? 大作家先生になった気分になるから?」とか考えていたんですが。
ああ、こういうことだったんですね!
そしてこの「アウトプット大全」の著者曰く、「抽象化はアナログ、具体化はデジタルが向いている」のだそうです。
つまり、ネタだしやプロットは手書きが、設定の確認や肉付け作業はパソコンが向いているってことですよ。
この感覚は、なんとなくわかります。
話やあらすじを最後まで書き通すのは頭を使うけど、設定に矛盾はないかの確認とか、人や建物の外見の説明とかは、本当に作業ですもん。
だから、最後の仕上げはやっぱりパソコンです。
というわけで、私は早速今から手書き派に生まれ変わります。
ネタ帳にするノートや、原稿用紙ノートだって買ってきたよ。
手書きするなら、やっぱり原稿用紙だと、きっかり枠内に書かないにしても、大まかな分量がわかるしね。
書くのは万年筆、これって実は筆圧要らないから手が楽なんだよ……。
パソコンって、じつはキータッチにスゴい手が疲れるしね。
早速構成を書いてみたら、確かに手が動くわ、動くわ。
構成を決めてから書いたほうが、仕上がりが早いのは当たり前の話でして。
何事も、急がば回れですね。
そしていつか、こういう文房具にもお金をかけて凝ってやるんだ!