「100日後に死ぬワニ」のことで、盛り上がっているようですね。
そしてメディアミックスの件について炎上しているようです。
これは、まず問題案件をバラして考えてみると。
元々は、ツイッターで連載していた無料掲載漫画だったわけだ。
そんな個人が細々と描いたり書いたりしているものが、書籍化されてさらにメディアミックス化、というのは良く聞く話だし、作家だったら憧れる路線。
普通に「おめでとうございます!」って祝福されるであろうことです。
次に、そのメディアミックスされるという情報を、いつ流すか?
これに、「連載終了直後に発表するのがいやらしい」という意見があるようですが。
では、この情報を半年寝かせて発表したら、穏便に済んだのか?
そうかもしれないけど、流行の移り変わりが早い今の世の中です。
半年後には旬が過ぎて、大々的に言っても「そんなのもあったね、だから?」で終わった可能性がある、というか高い。
だから連載している間に宣伝する、というのはある意味鉄則でもあるんですよ。
だから私としては、最終回よりも前に言うべきだったのでは? と思わなくもない。
次、「100日後に死ぬワニ」というタイトル、というかテーマ。
これがマズいというか、炎上を誘う一番の要因だった気がする。
作者さん本人も震災で人の死を意識して云々みたいなことを語っていました。
これなんですよね。
「死」というものをテーマにするとね、一種宗教染みた一体感が生まれちゃう側面が出来ちゃうんですよね。
読者の人たち、ワニさんと作者さんを「聖人化」してしまっていたんじゃないでしょうか?
そんな俗っぽい事とは無縁な、尊い気持ちで連載しているんだって。
「書籍化ヒャッハー!」なんてしない人なんだって。
きくち先生は自分は作家で、作品だけを見てもらうべきだっておもったのかもだけど。
もっときくち先生ってこんな人で、俗っぽいことを考える人なんですっていうのを、発言しておくべきだったのではないか、と思ってしまう。
ツイッター上に「誰か、書籍化に拾ってくれませんかね?」っていう呟きが一つあれば、炎上を避ける素地ができたのではないだろうか?
そんなちょっとしたすれ違いというか、ボタンの掛け違いで起きた不幸な炎上な気がしてならない。
ともあれ、きくち先生これからの作業が大変でしょうが、頑張ってください!