比較的新しい小説投稿サイトに、ノベルアッププラスっていうのがあるんですよ。
ちょっと面白そうなサイトだったんで、登録してみました。
そんで、ノベルアップに投稿している作品はこちら。
そもそもなぜにノベルアッププラスを使ってみようと思ったか?
それはね、ぶっちゃけ「小説家になろう」が使い辛いから。
いや、何事も慣れだから、慣れちゃったらどうってことないんだけど。
しかしね、やはり新しい投稿サイトの方が、色々な工夫がしてあって、作者にも読者にも平等なんですよ。
まずユーザーとして「なろう」に足りないと思うのが、宣伝のしにくさ。
なろうは未だにツイッターなんかのSNSやブログへリンクする際の、カード化が対応していないんですよ。
そう、上のリンクみたいなやつね。
これは、作品を宣伝したい側からすると、かなりのロス。
だって、アドレスが羅列されるだけのやつと、上みたいなリンク、どっちをポチりたくなるかって話。
そして、おそらく「なろう」は未だにPCで見ることを基準にして作られてるんだろうな、ということ。
スマホで見ると、微妙に使い辛い。
さらに言うと、「なろう」には純正のスマホアプリはありません。
他ユーザーが独自開発したのに、乗っかっているカンジです。
今どき、どのサイトも純正アプリ持っているのよ……。
あと、ランキングが絶対で、新作は読者を持っている有名作家のものでないと読まれ辛いということ。
興味を持ってもらうには、「なろう」で流行っているテンプレにがっつり沿って作るしか方法がなく。
結果テンプレが増産されていくのです。
テンプレをつまらないと思う読者もいるでしょうが、テンプレはなろう作者にとっては必要な武器なのだ。
で、ノベルアッププラスはどうかというと。
リンクのカード化は、上のようにできている。
アプリは、まだサイトが出来て一年経っていないから、今後に期待かな。
それにいいなと思うのは、スマホでノベルアッププラスにアクセスすると、トップページで表示されるのが、「読者のおすすめ」という欄ということ。
「読者のおすすめ」というのは、その名の通り読者が「応援ポイント」というものを贈って応援した小説が、順番に乗っていくというもの。
AIによるよくわからん選別じゃないのだ。
だからテンプレとかは関係なくて、「なろう」では堅いファンタジーではなくて、マイナーなジャンルでも、新着チェックを乗り越えればちゃんと上がってくる。
その下にスクロールすると、ランキング10位までが現れるけど、それもページを開くたびにカテゴリがランダムに飛ぶ。
そしてランキングページトップに飛ぶと、いきなりランキングが出てくるのではなく、カテゴリー選択欄がまずある。
とことん固定のランキングが表示されないよう、工夫されている。
これが案外大事でして。
「なろう」だとランキングページに飛ぶと、まずあるのが恋愛カテゴリーのランキング。
そこが一番ポチられやすいということこで、無理やりそこのカテゴリーに入ろうとして、「タイトルと内容が違う!」なんて事故も発生するんだな。
「ノベルアッププラス」のランキングは、今のところ真っ当に機能している模様です。
ここまで書くと、まるでノベルアッププラスがすんばらしいサイトに思えるでしょうが。
多分ノベルアッププラスさんは、ユーザー獲得のための真っ当な努力をしただけでしょうね。
私、この「なろう」と「ノベルアッププラス」の関係って、コンビニのローソンとセブンイレブンの関係に似ている気がするんです。
というのも、なんと言っても「なろう」は腰が重い!
なにかを修正するには、ユーザーからの苦情や問い合わせが散々こないと、改善されないんですよ。
それで、「今更……?」みたいな時間差が発生することもしばしば。
これには原因があって。
それは圧倒的ユーザー数の保持。
「ユーザーが離れないんだから、別にこのままでいいだろう」的な意識があってもおかしくはない。
今のシステムで問題ないから、シェアナンバーワンなんだろう、っていうね。
これが規模は違えども、今まで一度も外部から買収されたことがなく、業界一位をキープしていて、ずっと内部から選んだ社長でやってきたセブンイレブンと、構図が似ているな、と思うんです。
一方のノベルアッププラスその他の投稿サイトは、挑む側。
どうやって「なろう」よりも自分たちを選んでもらうか、と知恵を絞ります。
これが、ローソンっぽいと思うんです。
だから、少しでもユーザーのストレスが減るように、便利なようにと工夫する。
そうそう、ノベルアッププラスには活動報告的な作者のコメント欄がないんですよ。
これってたぶん、他のSNSと連携することを前提にしているんだろうな。
正直、活動報告って書くことがダブるから、困るのよね……。
そして感想のやり取りをあちらこちらにバラすのじゃなく、一本化している。
だから感想を集計しやすいってわけ。
この感想のつけやすさは、カクヨムに近いのかも。
なろうはね、感想欄に活動報告コメントに作者への直コメと、感想を書き込む場所が複数あるので、逆に面倒なのよ。
そんなこんなで、もうそろそろ「シェア一番だから」というのは選ぶ理由じゃないな、と感じていたり。
だってユーザー登録している人が、どれだけ実動しているかって話よ。
これはアプリゲームも同じだね。
なにより、ユーザーのレベルアップシステム(!)がなんだかおもしろいし。
しばらく使ってみようと思います。