日々是平穏

黒辺あゆみの Official Blog

読書感想文問題

どっかの国語の先生の発言がきっかけみたいだけど。

ついったで妙に盛り上がっていた話題。

 

これって、そもそも先生、特に小学校の先生自身も、感想文の正解というものをわかっていないことが、そもそもの問題なんだと思うのよ。

小学校の先生といっても、体育が得意な先生、算数が得意な先生、理科が得意な先生と色々でしょう。

その中で国語が得意、特に感想文大好物! という人が、どのくらいいるのか?

そして、母国語である=文章を書くのが得意、ではないんですよ。

なのに、下書きとか構成とか考えさせず、いきなり原稿用紙に一発本番で書かせるとか、作家業を生業にしている身ではあり得ないな、と思う。

作家だって構成を立ててプロットを書いて、それからウンウン唸りながら作品を書くのよ。

それがまだ文章を書きなれていない小学生が、すらすら書けるとかいたら天才ですよ。

感想文と小説は違うって?

いやいや、感想を書くってきちんと書くなら、小説を書くのと同じくらいに難しいから。

それに文章は悩みながらひねり出すもの。

手紙だって、適当にすらすら書かないでしょう? それと同じことで。

コレをわかっていないのが、先生にも生徒さんにも多い気がする。

 

それに自分、昔公文でバイトをしていたんですけど。

公文の国語って、感想文問題が定期的に出るのよ。

それを面倒だからって適当に流す教室もあったけど、自分が行っていた教室はちゃんと書かせるところだった。

感想文っていうと、本の内容をざっと追って最後に「感動しました」で締めくくるパターンが多いんだけど。

それ、単なるあらすじですから。

なんで「誰の・どういうところを・自分は・どう思うか」をまとめさせてたっけ。

このテンプレは結構使えたみたいで、メモをとっておいて学校の感想文でもやってみた、っていう生徒さんがいたなぁ。

そう、やり方さえわかれば、なんてことないのよ、感想文って。

書き方さえわかれば、あとは「どう思うか」という感想に集中できる。

意外な感想を書いた子とかもいて、「なるほど!」ってなるのよ。

 

そして感想文の題材って、別に高尚な作品でなくてもいいんじゃないの?

そりゃあ、親は世界の名作を読ませたいだろうけど。

子供はどんなことからだって、なにかしらを学ぶもんよ?

それこそ、漫画でもいい気がする。

感想文の題材選びを、子どもからチョイスさせるのも、アリなんじゃないかなぁ?

 

とにかく、楽しく感想文を書いてほしいと思うのです。