昨日、録画していたMステSPを見てたんですけど。
Toshi三択で、すごいなぁって感心しちゃいました。
ここのところ恒例になっている、XジャパンのToshiさんが視聴者アンケートで集まった曲の中から三択を、生アンケートで一つに絞ってそれを歌うという、即興イベントなんですけどね。その三択の中で、YOASOBIの「夜を駆ける」を歌われたんですよ。
けど私としては、もちろんのこと結果の歌唱もすごかったけど、三択を選考する際のあれやこれやに、感激しちゃいまして。
Toshiさん曰く、この曲は、今までの曲のお約束とはちょっと違っているテイストなんだそうで。
それを認めて、「新しい!」と褒めちゃえるのが素敵だなぁ、って思うんですよ。
今はYouTubeで広瀬香美さんもカバーをやって、話題になっていますけど。
音楽で言えば、小室さんも宇多田ヒカルさんが出てきたとき、「すげぇ!」って思ったって、以前テレビで言ってましたっけ。
この方々も同様の素敵さを感じます。
だって、自分にない才能を目の当たりにした時、果たして「すごい、新しい!」って言えるかなって、思いません?
やっぱりこういう人気のある音楽家さんって、ピュアなんだなって。
最近だと変わってきているけど、一昔前だと文芸ジャンルは「こうでなきゃいけない!」みたいな、誰が決めたんだか定かではない法則がありました。
そして「こうでなきゃ」とか、「こんなものは文学じゃない」とか言っちゃってた御仁がいたんですよ。
誰とは言わないけど、某東京の元首長さんね……。
あの人が「もう選考委員辞める!」って言ってから、選ばれる作品の幅が広まった気がするよね。
まあ、あの人のことは置いておいて。
今でこそ文芸、文学は自由になってきているけど。
ちょっと前だと、ラノベですら「こうでなきゃ」圧があったんですよ。
それが開けたのは、やっぱりウェブの働きが大きいよね。
それまでは、編集者の意向が全てだったのが、読者の意向に編集者がのっかる、というスタイルを確立させたんだから。
つまりなにを言いたいかっていうと。
新しいことに、「変なの!」って思うんじゃなくて、「すごい、新しい!」と素直に受け止められる、柔軟な心を持っていたいな、っていうことです。
最初の音楽の話題に戻ると。
曲のカバーをする際、原曲のイメージを崩すことにビビるのが普通、みたいなことを、しくじり先生で言われていましたが。
Toshiさんも広瀬さんも、そんなことは関係なく自分色のカバーをやってのけた。
そうだよね、アナタが歌うカバーが聞きたいんだから、アナタがマネする原曲を聞きたいんじゃない。
当たり前なんだけど、貫くのって難しくて、カッコいいですよね。
きっと文学も同じなんだろうな、と。
これからは、「これが私だ、皆これが好きなんだろう!?」っていう自己主張を、思いっきりやっていこうかな?