テレビでは、今年は特番が少なめな印象だけど。
たぶん、海外ロケとかが難しかったんだろうなぁ。
戦争関連だと、どうしても海外ロケは必須だし。
我が家は、多分他所の家よりも戦争の話っていうのが身近に育った気がします。
前にも書いたかな?
ウチは父方が朝鮮からの引き上げ組の一族なんで、盆と正月に親戚があつまったら、あの時はねっていう話をされたもんだ。
ウチがあまりにも毎度戦争話をされるもんで、他所の家だと戦争の話になると口をつぐむっていう現象が起きるってことを、大人になるまで知らなかったりした。
九州だと原爆の日に合わせて夏休みの登校日があって、その日に平和授業をするんだけど。
そういうのも全くしない学校があるって知ってびっくりしたり。
父の親類たちは、しゃべることでトラウマ発散というか、亡くなった人を記憶に残そうっていう意識があったんだろうな、って今になって思う。
実際、祖父の兄弟で何人か逃げる途中の河に流されて、行方知れずになったという話だし。
でね、こういう話をなんとなくだけど聞いている自分がいる一方で。
同じ父方の親類でも、こういう戦争話を茶化すっていうか、馬鹿にする態度な人もいるんだよね。
こういう人たちについても、昔は「ふーん」くらいに思っていたんだけど。
今はこう考える。
「ああ、この人は人一倍怖がりなんだな」って。
怖いから、怖いことに上から目線で挑んで、勝って安心したいというか。
まともに正面からぶつかりたくない、っていうカンジなんだろう。
実は、自分の家族にも、こういう傾向なのがいて。
戦争のニュースだったり特番だったりを見ると、
「ハイハイ、年寄り向けの暇つぶし番組デショ」
みたいなことを言うんですよ。
ちなみにこれ、若造じゃなくって、いい年こいた大人です。
そしてかの人も、本人は絶対に認めないけど、すんごいビビリ。
だから、「戦争ってこういうものだよね」っていう教科書の文みたいな短い説明は読めても。
がっつり映像で見せるリアルな特番は、拒絶しちゃうんだろうなぁ。
そして、怖いならそっと消せばいいのに、わざわざ言葉で威嚇行為をしちゃうあたりが、小物感が出ているっていうかね……。
ほら、弱い犬ほどよく吠えるって言うじゃん?
でも、戦争を考えるって大事なこと。
終わった過去のことじゃなくって、韓国と揉めているのも戦争の後始末の話なんだから、ある意味終わってないのよ。
お盆でもあるし、戦争で亡くなった親類たちはどんな人だったのかとか、思いを馳せる日でありたいです。