日々是平穏

こちらは黒辺あゆみが創作について語るブログです

ブラックとホワイトについて考える。

今、問題になっているじゃないですか。

アメリカで起きた黒人差別に端を発した、「黒」狩りが。

黒が名前に入っている商品、逆に白が名前に入っている商品が、差別を助長しているっていうの。

 

いやね、この「差別はイカン!」という流れは、大賛成なんですよ。

アメリカはいい加減、奴隷制での恩恵から離れるべき。

でもね、白は西欧のもの、黒はアフリカ系の人たちのもの、っていう風潮の言論は、どうなの? っていう純粋な疑問を抱くっていうか。

そもそも、なんで人種を色で例えているの?

 

ほら、文化人類学上の区別で、とかならわかるんだけどね。

普通の日常で、例えなくてもいいじゃん? って思うの。

特に、西欧の人たちが自分たちを「ホワイト」って言っているの? って不思議なんだな。

だって、アジア系って、自分たちを「黄人」とか言わないよね?

黄色人種っていうカテゴリーがあるのは知っているけど、使わないし。

あくまで、日本人、中国人、インドネシア人、とか名乗るでしょう。

それが、西欧になったとたん、なんで「白人」「黒人」なんだろうね?

 

この白黒論争のあおりを受けているのが、日本の美白文化なんだけど。

日本の美白は平安とか古からの歴史であって、西洋文化が入る前からあるものなんだけど。

「美白=白人みたいになりたい」っていう言い方をしている記事があって、「いや違うだろう!」ってツッコミたい。

アジア系ってメラニンができやすいから、日にあたると色黒になりやすくて、皺の元なのよ。

だから老けないためには日に焼けない、日に焼けないと白くなるよね、ってことなんだけど。

白人要素は皆無です。

これがアジアの他の国では、当然「日焼けした方が美人!」っていう文化な所だってあるし。

お国によって違うってことさね。

 

なにが言いたいかって言うと。

「白という色は、すべからく西欧人を指す」というのは、自意識過剰じゃない? ってこと。

あれか、西欧系の人は日に焼けても色が変わらないから、「私は白です!」って言い張れるのか。

同じように、「黒という色は、アフリカ系の人を指す」っていうのもそう。

そもそも、黒人って言うのもおかしいのよ。

アフリカ系って、黒っていうか、こげ茶だよね?

しかもバリエーションあるし。

最近だと、インド系まで含んでいるんだっけ?

インドって、どっちかっていうとアジア寄りだよね?

それをまとめて「黒」って表現するのって、暴言な気がする。

アジア系が自分らを国で分けるように、彼らも〇〇国人、じゃダメなの?

それとも、西欧の人たちはアジア人のことをまるっとまとめて「黄人」って呼んでいるの?

 

まずね、人種を色で呼ぶのがダサい、っていう流れを作るといいと思うの。

人って、案外形に影響されるもので。

白人・黒人っていう言い方をしなくなったら、差別意識も減っていくと思うんだけど。

アフリカ系の人たちが、自分らをかたくなに「黒」って表現するのも、なんか刷り込まれている気がする。

まず、白と黒で表現するのを止めてみたらいいと思うの。

 

そんなことをつらつらと思う最近でありました。