日々是平穏

こちらは黒辺あゆみが創作について語るブログです

ターゲットとは?

新聞だったかな? の記事で読んだんだけど。

成人男性向けのコミックカバーって、単独女性が読者を見つめる構図のが多い。

一方BLコミックカバーは、カップルが互いを見つめ合う構図が多い、のだそうだ。

確かにそうかも!

 

で、思うんですよ。

ってことは、男性をターゲットにしている作品は、主人公に読者男性を投影できるものであることが、売れる必須条件なのかな? って。

そして、なにも「成人コミック」に限ったことではなくて、男性向け全般にも当てはまるのかも。

だって、男性向けラノベだって、主人公よりもヒロインちゃんの方がデデン! ってなることが多いものね。

まあ男性って大きなカテゴリーの中でも、色んな人はいるんだろうけど、そういう人の割合が大きいってことだ。

自分を投影して読むんだったら、当然ながら暗くてジメジメした内容よりも、スカッといい気分になる内容の方がいい。

結果、ハーレムやtueee! が好まれるわけだ。

 

一方でBLジャンルは、メインカップルを楽しむ。

それは言い換えれば、妄想を掻き立てられる美味しいシーンを、近くで野次馬したいわけだ。

だから、カップルの心の機微をどこまでリアルに妄想させられるか? にかかっているのかもしれない。

このBLジャンルの傾向を、まあ仮に女性向けということにしておこう。

BL読むのが女性だけとは思わんし、男性向けラノベを女性も読むけど、対比のための名称としてね。

 

ということで、考えるのはだ。

自分って、主人公の男女の性別を決めるのに、そんなことを考えていただろうか?

……いや、ないな。

書いていて、そこそこ需要はあるんだろうけど、そんなに筆が乗らないっていうのが、あるんですよ。

そういうのって、こういうことのミスマッチが起きていたのかも。

男性向けなのにスカッとしないとか、女性向けなのに皆サバサバしすぎているとか。

そして思い返すに、多分自分は男性向け作品を書くのって苦手だ。

なぁんか、ご都合主義にうまく乗れないっていうか。

たぶん、tueee! の想像力が貧弱なんだと思う。

 

こういうことに気付けただけでも、これはいい収穫だったな。

ぜひ今後に生かしたいものです。