日々是平穏

こちらは黒辺あゆみが創作について語るブログです

余所の国を見て思うこと。

アメリカの大統領選挙を見て思う。

どこの国も同じだなぁ、と。

 

今回の選挙は稀に見る投票率の高さで、それに比べて日本は……。という論調がたまに見られるけど。

いや、あそこ今非常事態だからね?

例えるならば、南北戦争を選挙でやっているみたいなもんよ?

日本だって首相を直に選ぶ西東戦争勃発選挙ってなったら、こうなるよ。

やっぱ、間接選挙って心に訴えるのが弱いんだなぁ。

 

それはともかくとして。

なにが同じかっていうと、アメリカも古いふるーい選挙制度で、いまだにやっているってこと。

よく日本の選挙制度は古い、国民投票の実施がこんなに難しくていいのか! ってたまに言われるけど。

あそこ、江戸時代からのシステムで未だにやってるんだゼ?

そして今回、選挙制度の脆さを露呈した形になる。

せっかく大騒ぎして選挙しても、本人がゴネたらゴネ得になるシステムってどうよ?

たぶん、性善説でいままでやってきたんだろうなぁ。

大統領になろうって言う人に、そんなみっともない真似をする奴はいないって。

いたけどね、今回。

選挙結果を守らなくていいなら、意味ないじゃんね?

 

隣の芝生は青いっていうか。

余所の国、特にアメリカのシステムは素晴らしいんだっていう思い込みが、日本にはあるけど。

ああ、むしろ日本って進んでる? って思っちゃったのは私だけではないはずだ。

だいたい、やりたい人だけ投票するっていうのも、意味わからない。

それ、民主主義か?

日本みたいに投票できるけど行かないだけ、じゃないんだよね。

投票したいって思っても、手続きしないと投票できない。

しかもその手続きが面倒。

日本と違って字が読めない人も多い国で、そのハードルは高い。

投票権ってそういうんだっけ? ってなる。

 

これまでアメリカが金持ち相手にしか政治をしないって言われていたのって、明らかにこの投票システムのせいだよね。

字の読み書きができる=学歴がある

だから学歴がある人相手にアピールした方が、政治家にはお得。

日本が高齢者が大票田だから高齢者対策ばっかりやっていたのと、似たようなものよ。

 

これって、市民権を持つ人全部に選挙に自由に行けるようにならないと、解決しないんじゃない?

今回は「トランプ」っていう人がきっかけで投票率が上がったけど、この大騒ぎが納まったらまた元の木阿弥な気がする。

でも、これまで選挙っていうのに、それほど関心がなかったんだろうなぁ。

だから変わっていない。

日本でも最近言われるようになったけど、政治家は投票者を見て政治をする。

アメリカで金持ち相手に政治をさせていたのは、投票する側がサボったからだってこと。

日本で若者が投票に意識が向いたら急に若者向け政策を出すようになったように。

アメリカだって貧乏人の票が増えたら、貧乏人相手の政策を出すよ。

政治ってそんなもんだし。

 

結果、アメリカも日本も同じことで悩んでいるんだな。