日々是平穏

黒辺あゆみの Official Blog

流行を書けるのは、ある種の才能。

このことを、つくづく実感しているわけですよ。

そんでこの流行を掴む才能がもてはやされるのは、やはりWEB小説だからだろう。

商業小説だと、本を企画してから出版されるまで基本半年あるから、このブランクを持ったまま流行を掴むのって難しいよね。

だからWEB小説隆盛前の商業出版は、基本作者のスタイルが優先されたんだと思う。

ある程度の「これは読者受けしないんじゃないか?」っていうふるい落としは合っただろうけど。

今みたいに「異世界転生一択!」みたいなことにはなり辛かっただろう。

だって、その流行は半年後まであるのか謎だし。

 

けど、ネット小説だと流行の持続性がある程度見越せるわけだよ。

「これだけのPVだから、そうそう読者もすぐに離れないだろう」ってね。

そして読者のジャンルの好みまで、明らかになったわけで。

だから、流行を掴むのが上手い作者っていうのも、ネットでの読者解析の恩恵を受けているってこと。

でもだよ。

流行で読者を掴めるのは、初手も初手、冒頭の勢いだ。

それが持続させられるかは、どうやっても作者の腕にかかって来るわけ。

流行だからとりあえず読んでみても、どこかで見たようなエピソードばっかりだったら、さすがに醒める。

ネタを自ら生み出せる能力っていうのも、必須なのが作者よね。

 

そんなことを考えながら、せこせこと書いているわけでした。