昨日のワクチンについての話題から、ちょっと考えている。
去年からの「支援金の手続きがムズい」とか「なんでこんなにワクチン手続きがわちゃわちゃしているんだ」とか「そもそも国産ワクチンはどうした」とかいう問題があって。
これらを「全部政府がポンコツだからだ!」っていう話でまとめる傾向がある。
まあ、ある意味正解ではあるんだろうけど。
じゃあなんで政府がポンコツなのか? っていうと、それはワタシら国民のせいなんだよね。
支援金とかワクチンの手続きが混乱したのは、そもそもこういうことをまとめて管理するためのツールである「マイナンバー」に、唾を飛ばして反対した国民が多かったからだろう。
個人情報を国に管理されるとかなんかイヤ! っていう感情論に、マスコミも乗っかって大反対キャンペーンをしたのは、我々なんだよね。
個人情報に敏感な他国だととっくにこれが進んでいるってことは、情報リスクよりも利益の方が大きいって判断したんだろうに。
もしマイナンバーを始めた時点で大勢がカード登録していたら、もうちょっとシステムが成熟していて、マシな手続きができただろうに。
結果、確定申告で必要な個人事業主とかの一部の人間だけがマイナンバー登録をしていて、それ以外の人たちは慌ててマイナンバーカードを作りに行ったわけだ。
おいおい、情報を渡すのに反対じゃあなかったんかい(笑)
国産ワクチンも一緒で。
かつでは日本は優秀なワクチンを作ることを誇っていたんだけど、やっぱり人間がつくるものだから、たまに問題だって出るわけだ。
けど、日本人は一回問題が発生したら、それまでの功績を全消ししてしまう国民性だったらしい。
その問題ワクチンだけではなく、「そもそもワクチンって危ないからいらないじゃん」ってなったわけだ。
この大キャンペーンをしたのも、我々側。
国は国民の意見に反対してまで、強行するような姿勢を取らなかっただけだよね。
国民が「ワクチンなんかに税金を使うな!」って言うから、ワクチン開発支援費用が減ったわけだ。
つまり、今の状況は自分たちの盛大なブーメランが戻ってきたっていうだけなのですよ。
これを、「国が悪い(私は悪くない)!」って叫んでいたら、気楽だろう。
だけど、このことをしっかり反省しないと、今後また同じブーメランがブンブンと回ってくると思うのよ。
だって、ブーメランは風が吹いていたら延々と回りますので。
じゃあ、私たちはどうするべきなのか?
それは条件反射的な感情論で発言しないで、きちんとこうした経緯を思い出して、一回落ち着いて深呼吸すること。
まだ少ししかないワクチンを、「私が先よ!」って言いたいのをぐっと堪える。
そもそも、ワクチンをまん延が酷いところに重点的に配った方がよかっただろうに、「そういうのは平等だ!」っていう意見のせいで、こうなったんです。
だって、県庁所在地とド田舎の自治体が同じようにワクチンが来るって、おかしいでしょ?
人口が多くてまん延している所を止めてくれたら、ド田舎の発症者も自然と収まるんだから。
このワクチン協奏曲も、たぶんワクチンがどういうものかは、あんまり関係ないんだろう。
ただ、人よりも損をすることが許せない、そういう嫌な部分が出てしまっている気がする。
みんな、まずは深呼吸をしてお茶を飲みましょう。
そして気に障るニュースばっかりを流すテレビを消すんです。
聴くならラジオがオススメです、ラジオは淡々と日常を送らせてくれますから。
そんなモヤモヤを吐き出してみました。