日々是平穏

黒辺あゆみの Official Blog

ふりがな問題。

「百花宮」の感想で、定期的にあるんです。

「名前の読み方がすぐにわからなくなるから、名前全部にルビを振ってくれたら嬉しいです」

っていうの。

一応、ページの最初に出る名前にはルビを振るようにしているし(たまに忘れているけど)、さすがに全部はやり過ぎだし、やったらたぶんウザくなると思うんだ。

それに商業の本でもそんなルビの振り方をするのって、たぶんヤング系の本だと思うの。

児童書と一般書の間くらいの年齢対象のやつ。

それか、漫画ね。

 

実は私、中華系とか平安系の話を読んでも、あんまり読み方を気にしない質なんです。

自分流に音をつけて読んでいたら、後で実は読み方が違ったってことはよくあります。

けど、それでストーリーが追えないことはまずない。

キャラの名前の音がストーリーの要なんです、とかではない限りだけれども。

だから「読み方がわからない」という指摘も、「そんなに気になるもんか?」って不思議だったりした。

けれどツイッターで知り合いからの指摘の、「文字を『文字』として目で読むか、『音声」と捉えて脳内で発音しながら読むかで違いがあるかも?」的な言葉を見て、

「なるほど、そういうことか!」

って、やっと理解した(笑)

つまり、読み方に拘る人は、声に出さずに音読していらっしゃると!

それで言うと、完璧に私は文字は文字でしかない派の人だ。

ああそれだと、読むスピードの速い遅いも、ここにあるのかも。

私は斜め読みができる人なんですけど、音読派の人はまるっと全部読んで行かないと、先にすすめないんですね!

なるほど、納得!

異文化コミュニケーションって大事よね!

 

なので、ツイッターでも書いたけど、ここでも言います。

名前をピンイン読みにしたのは、あくまで「中華っぽさ」を出すための演出でしかないですから。

音読の時にピンイン読みを無視して、漢字読みでしてもらって構わないんですよ!

実際、ピンイン読みだとちょっとカッコよくないってんで、漢字読みと混ざっている名前もありますから。

作者の拘りなんて、その程度のものですので。

 

ぜひ楽に、楽しいように読んでください!