10月に入ってインボイス制度の受付が始まったからか、やたらと色んな方面から「インボイスって悪いことするよね!」的なミニ漫画が、リツイートで巡ってくるんです。
実は私、インボイスについては肯定派なんです。
私が元々商売人の子で、消費税については色んなことを実際に見てきたからかな、とも思うけど。
いわゆるサラリーマン的なフリーランスっていうか、お金のやり取りが自分の目の前でされる現場を経験したことがない人とは、感覚が違うのかもだ。こういう人って珍しいの?
もしかして声が大きい人が目立っているだけ?
そんなモヤモヤした気持ちを、ぶつけてみたのが下のコラムです。
現状で、特に己の腕のみで稼ぐ仕事をしているライターなんかの職業の人が、一番文句を言っているのよね。
けどこれ、あくまで消費税の制度の隙間にある問題で、免税事業者なのに消費税を請求することをグレーゾーンで認めたことが、そもそもの始まり。
消費税がスタートした時代って、会計処理能力は人力頼りだっただろうし、免税事業者と課税事業者を分けて処理するのは、下請けを抱えている会社には負担だったんだろうな。
けどいつかは解決しなければならないことだったわけで、あんまり免税事業者側が大声で
「今まで消費税をまるっともらっていました!」
って言ってはいけないと思うの、私は。
だって、消費者は国庫に納められていると思っている税金なんだから。
そして、消費税ってフリーランスは全員満額払わなければならないのではなく、ちゃんと控除制度がありますよ、っていうのを、上のコラムで説明しているわけだけれども。
さらにこの「消費税分の収入が消える!」と訴えている人にモヤっとするのが。
なら、本日の選挙でいろんな政党が訴えていた「消費税を減税 or 0にするよ!」という政策には、なんて文句を言わないの?
あれだって、成立したらアナタ方の消費税分の収入は消えるんですよ?
そうなんです、消費税収入を論点にしているなら、こっちを丸無視するのっておかしくない?
どっかの政治活動家の人に踊らされてませんか?
インボイス反対漫画を描くのが流行っているみたいだけど、ちょっと冷静に頭を冷やして、自分で制度について調べてほしいな、と願うのであります。