たまにね、「ペンネームを変えたいな」って思う時があるのよ。
二次創作をしたくなったとか、毛色の違うのを書きたくなったとか。
けど、小説投稿サイトって、どこも複垢禁止なのよ。
ちょいゆるいのはpixivとアルファポリスくらいで、「場合によっては認めるよ」って言うスタンス。
あそこはジャンルがごった煮になっているサイトだから、ジャンル分けしたい人向けであろうと思われる。
一方で、他の小説投稿サイトは禁止です。
たぶん、複垢使ってポイント水増し工作も警戒しているんだろうけれど。
そこそこ腕のある作家が名前を変えて小説賞で荒稼ぎ、っていうのも問題点としてある気がする。
小説賞って、基本新人さん発掘が目的なんで、既にどこぞで受賞している人はそっと弾かれている。
だって、よそで校正編集を経験した人って、そうでない人と比べてでっかい下駄をはかせてもらったようなもので、断然有利だもんね。
編集さんは原石を探したいんであって、読みやすくて即本にできるレベルの作品っていうのは、むしろ惑わされて煩わしいとは思う。
そんなわけで、今のご時世では「名前を変えて活動してみる」っていうのは案外難しい。
それでも悶々とするときは、一度実際に別垢の用意をしてみるといい。
pixivとかアルファポリスではできるので、お試しの場にはちょうどいいのだ。
Googleのメールアカウントだと、別メールアドレスを使わなくてもできる、便利機能があるしな。
けどな、こうやって場を整えてみたら思うんだ。
「面倒くない? 本当に別垢活動する意味ある? これまでの名前でいいんじゃね?」ってさ。
やらないうちは、「もしやったらどうなるか」っていう妄想がたぎるけれどさ。
やっちゃったら頭がさめるよ。
なんかね、発作みたいに「名前を変えたい」病が起きることがあるんだけれど、今のところはこれが対処方法かな。
第一、作家の名前は育てていくものであって、飽きて捨てるものではない……っていう風に誰かが言っていた気がする。
私も今のペンネームは二次創作で楽しんでいた頃からの持ち越しだし、それなりに愛着あるしな。
発作は発作だけのことにしておこう。