日々是平穏

黒辺あゆみの Official Blog

結局、欲よりも萌えか

わたくしこれでラノベ作家として、それなりに本を出した方だとは思うんです。

けどヒイヒイいいながら書き続けて、最近になって気付いたことがある。

 

ラノベに限らず、作家さんには流行りを取り入れるのがすごく上手い人がいる。

そう言う人は、大ヒットとまではいかないけれど、流行り作品の二番煎じくらいでそこそこ読まれる本を、コンスタントに書き続けておられる。

 

……うん、私はこういうタイプではないな!

 

というのも、自分今ココの所のブログでご存知の通り、韓国発の作品にハマっているじゃないですか。

アレで、「私もああいうのが書きたい」病が発生中なんですよ。

んで、実はアルファポリスの方でちまちまやり始めた。

思えば、百花宮の時も似たような勢いだったかも。

薬屋のひとりごと」を読んで、「今なろう界隈だと中華世界もアリなんだ、私好きだぞ!」っていうテンション、かつノープランで書き始めたのよ。

そして当時は、ラノベ界隈はそれほど中華後宮ブームがきているわけじゃあなかった。

あの頃は中華ラノベっていったら、ビーンズ文庫くらいしかなかったもの。

「今中華後宮がきているんですよ~!」って編集さんから言われたのは、本を出した後のことで、「そうなの!?」ってビビった記憶がある。

 

つまり、「これが売れ筋です、どうぞ!」って提案されたネタの中から自分が好きそう、書けそうなものをチョイスする手法は、私には向かない。

心の底から「この萌えをどこかに発露しなければ、おかしくなる!」っていうテンションに押されて、書かずにはいられない衝動。

これが、たぶん私には大事なんだろう。

「百花宮」の次の〆切をチラチラされているのに、それでも書きたいのよ。

せっかくハマった作品から流れてきた萌え衝動を、無駄にすることなんてできない!

 

私って、淡々と売れ筋を狙えるタイプじゃあなくて、気分屋さんだったんだなぁ。

今になって気付かされるとは、人生わからないもんですよ。