先日kindleで買った電子書籍だけれど、まずはこの本から読んでみましたよ。
雑誌での連載コラムをまとめたものなんで、話が色々飛ぶんだけれど。
今の私に刺さる本だった。
著者ジェーン・スーさんにとって、三十代で経験した「アイタタタ」な話を詰め込んでいらっしゃるのだけれど。
私、四十代にとっては「今」の話に思えた。
っていうのも、おそらくはスーさんと私とで「独立心の芽生え」の時期が違うからだろう。
私は三十代をなんとなく気が付いた過ぎていたと言えて、スーさんみたいに「キャリア形成のためにバリキャリやっていた」なんてことはなかった。
スーさん用語からすると、「男性社会ゲームからの途中離脱組」だったっていうのが近いかも。
それが急遽「小説家」っていうステージに上がるチャンスが巡ってきて、まさに今「バリキャリ」やりたいところなのですが。
まあそんなに世の中上手くは回らないよね、っていうのが今。
他人から見れば私は「幸運を掴めた人」なんだろう。
けれど、私の主観からすると「入場門の通行パスポートはゲットできたけれども、アトラクションフリーパスは買えていない」状態だったりする。
それで色々もがいているところなので、スーさんのお話は「なんだ、誰でも似たようなことで悩むんじゃないか」って安心しつつ。
あるいは「悲劇のヒロインぶってんじゃねぇよ、自分!」って笑えちゃいもするんです。
上手くいかない時は「そもそも環境が悪いんじゃない!?」って他責しちゃうけれど。
「自分本位なところがないか?」とか、「盲目ぶるとーざーになっていないか?」って我を振り返るきっかけになったかな。
まずはざっと読んだけれど、何度か読むとさらに発見がありそうな、そんな気がするな。