私、昔から食器洗い機について、必要性がわからなかったんですよ。
節水になるとか言われても、「え、手で洗うのにそんなに水使う?」って、「食器を洗う時間が」っていうのも、「え、食器洗うのって、そんなに時間くうもの?」って、マジで不思議だった。
けれど、最近になって必要性に気が付いた。
私に必要なくても、世の中には必要な人っているんだね。
蛇口から水を出す時、無意識に全開にしてしまう人。
皿一枚洗うのに、食器用洗剤を「何人分洗うつもり?」っていうくらいに、スポンジに大量につけてモコモコにしてしまう人。
スポンジが少しでもヘタると、気になってとっかえなければ気が済まない人。
そもそも、先に皿を全て洗剤をつけたスポンジでこすってから後で水ですすぐ、を分けてできなくて、こするとすすぐを同時進行してしまう人。
皿を洗い始めてから全ての作業が始まって終わるまで、全開で出ている水を出しっぱなしの人。
ちなみにこれ、全部兄の話なんですけれど。
兄がなんらかの痕跡を消そうとして珍しくも皿を洗っている時に出くわして、「水を止めろ!」って叫んじゃったよ。
あとコップの洗い方も謎で、マイマグカップにこれまた全開の水を三回くらい満タンに入れて零して、洗浄完了。
うん、水がもったいない。
この人には皿一枚でも食器洗い機を使ってほしい。
こういう人は「家事に慣れないから」とかじゃあなくて、たぶんマルチタスク能力が低いんだと思う。
家事ってなんにつけても、マルチタスクだもんね。
確かにこれまでも、なにかに集中したら他のことがおろそかになることはちょいちょいあったし。
他人のマルチタスクも、やっているのを見ていてもやり方を学習できないから、「ちょっとした作業だから自分でやっておこう」とか思わない。
「家事は自分の仕事じゃない」って思っているんじゃなくて、「なにをどうやっているのか、未だにさっぱりわからない」んだな。
けれどそれを悟られるのは格好悪いから、「自分は家事をやるような身分じゃあないし!」と偉ぶるんだ。
そう気付いてしまったら、イラッとポイントが一つ減った。
はいはい、格好つけて一昔前の亭主関白な家長を気取ろうとしているけれど、そもそもできないんだよね?
やってもできないものは、しょうがないんだよ。
そんな本日の愚痴でした。