前に、実家の店が急遽移転することになった、って言う話をしたと思うんですけれど。
そのコストが、最初に言われていたのよりもだいぶ高くなることが発覚。
ここ数年続く材料高を、ちょっと舐めてたわ……。
あとね、私の地元って地味に山間にできていて、住宅街は斜面がほとんど。
だから崖条例というものに引っ掛かる場所ばっかりなんですよ。
条件のいい平地はね、大企業の工場がデデンとあるから、地元民は山手に追いやられているんだな。
この崖条例、この2,3年で厳しくなっているみたいで、現状の崖地で色々免除される場所はほとんどない。
もし崖地に建てたいならば、そこの建物を作る設計士さんが「もしもの時は、私が責任をとります」っていう書面にハンコを押さないといけないんだそうな。
そんな連帯保証人みたいなハンコ、押したい人は当然いない。
だから崖地の建築はすごく揉める。
ええ、我が家も揉めましたとも。
この崖条例のことも、舐めていたな……。
道理で最近地元でマンションが増えるわけだよ、今後家が建たない土地が増えるもんな!
結果、崖条例はなんとか乗り越えたわけですけれど。
コストの方がいかんともしがたい。
業者さんには「あれもこれも要らぬ!」とコストダウンを要求しているわけですけれど。
とにかく無駄な出費を抑えることが、何よりも先決!
こうなると、支払いの財布を私が抑えるのを、もう少し早くからするべきだったと、本当にしみじみ思う。
父が亡くなってから、私が確定申告の書類を作るようになってから、「雑な会計の仕方しているなぁ」って思ってはいたんですよ。
次年度はゼロ円からつけて、前年の売上金を持ちこさなかったんだ。
これじゃあいくらの儲けがあったのか不明だし、貯金なんてできるわけがない。
なんか、我が家では金銭感覚において、私一人が異常だったみたいなのよ。
他はみんなザル会計で、一年とかの長いスパンでの支払いを考えられない。
これは金銭感覚では致命的な欠陥だと思う。
事実、今年上半期は決して赤字ではなく、むしろ数字上では余裕のある黒字だったはずなのに、何故か4月くらいから「お金が足りない」と援助を言われる始末。
いや、この黒字分、どこに消えたの……?
まあ、たぶん食費だろうけれど。
「貯金しなきゃいけないんだし、こんなに皿数はいらない」って何度も言って、数日は皿数を減らすんだけれど、すぐにまた作りすぎるっていうことを繰り返していたからな。
これで本人は、いくら買い物に使ったか覚えていないんだ。
だから作りすぎるっていうか、買い過ぎているから、食材をダメにする前に料理をする、っていうのが本当のところだろう。
皆さん知っていますか、お金って本当にどこかに消えるんだぜ。
そして、これが歳をとるってことなんだな、ってしみじみ実感したさ。
けど、何事も遅すぎることはない。
ここから、ここから挽回するよ!
他の家族にも、節約生活を身体に叩き込んでもらいますので!