最近、ビジネスで使うメールの時間マナーっていうのが、流行っているらしい。
曰く、「今時はスマホの普及で、いつでもどこでもメールが開ける時代」とか、「早朝とか深夜とか、相手のプライベートを邪魔する時間は避けましょう」とかいうの。
特に就活生向けのページが上がってくるし、本とかも出ているっぽい。
こういう怪しいビジネスマナーって、マスクの時もあったよね。
相手に明るい印象を与える色にしましょう、とか言っている人いたよ。
まあ、一瞬で消えたけどな、そのマナーも。
この「メールする時間を気遣うのも、デキるビジネスマン!」っていう語り口調も、「いや、違うだろうよ!」ってツッコミたい。
堀江氏だったら、コテンコテンにやっつけられるマナーよ。
第一に、社会人としてまず浮かぶ企業人なら、会社から割り振られるメールアドレスがあるはずで、そのメルアドを社内以外に持ち出して個人のスマホで使うのはどこも駄目なはず。
情報漏洩管理ってやつよ。
私も含めたフリーランスなら、メールの通知管理はしているよ、たぶん誰でも。
スマホの通知を深夜の寝ている時間にもオンにしている人っている?
もしそうなら、その人はかなりのスマホ中毒だ。
そうなると、「メールの時間云々」っていうのは意味がない。
っていうか、どうして送信者が受信者の通知管理の甘さを慮ってやるのさ?
だいたいさ、「デキるビジネスマン」っていうなら、海外とのやり取りのある人は?
こっちでの日中はあちらの深夜なら、あっちに深夜に起きてメールしろっていうの?
それに、メールの情報を受ける側としても、早めに受け取って仕事の取捨選択を早めにしたいじゃん?
相手の「メールのマナーとして」とかでのメール待ちをして、自分が好きな時間に情報を裁けないって、時間の主導権が自分にないっていうことでもある。
時間術としてはイカンよね、それは。
就活生が相手の人事担当の人に「コイツ、できるな!」って思ってもらうための小技、みたいな記事なんだろうけれど。
まにうけられたら、かなりの困ったちゃんよ?
メールは、自分のタイミングで情報を扱えるっていうのが大きな利点だし。
「自分のメールはなにを置いても早く見てくれるはず!」っていうのが前提にあるこのマナーって、かなり「アンタは何様だ?」言いたくなる。
そんなことを考えた、最近なのでした。
つまり、私が思う就活生が気になるメール時間マナーは、
「もしこれが恋人の親に充てたメールなら」と考えてちょっと時間を気にするくらいで、いいと思うの。
社会人云々は、入った会社で教えてくれるのが正解のマナーよ。